10月3日の易経からのメッセージ【沢水困たくすいこん・上爻】努力して梢まで来てみたけど、巻きつく大木もなくて、困っている。悔いあらためて、方向を変えて進めば吉。
久しぶりの青空で、秋の気流がさわやか。
一夜明けて、オリンピック落選ですね。生オリンピック見たかった気がするけど、これでよかったような気もします。
南アメリカ大陸で初めてというのは、インパクトありますね。シカゴでなくてよかったとも思ったりして。
その次なら、東京という線もあったのかも。
三連敗ですね・・・。
さて、今日の得卦は【沢水困】。沢も水も、びしゃびしゃの水気で、困難きわまりない卦。でも、この困難は、悪くない。苦しみを超えれば目的は、通っていく。
初爻から上爻まで、難しい漢字で苦しむ様を描写しています。
その困難の一番上。苦労しててっぺんまで上ってみたものの、巻きつく幹もなく、梢で揺れている、つる草のように、行く末が見えなくて、困っています。別の解釈では、わが身がつる草(しがらみ)に絡まれれて、動揺して不安。
後悔があります。これでよかったのか?
今までの方向性が間違っていたのでは?
反省の上、進路を変えて、あえて進めば吉。
今回は下りるのではなく、往くのです。
さて、読者の皆様の内面の揺れにシンクロする何かありますでしょうか?
私には、あります。
で、今日も出かけます。
夜、仲秋の名月、見られるといいなあ。期待しています。
それでは、今日も一日、好い日でありますように。
くんぷう
今日の得卦【沢水困たくすいこん・上爻】
卦辞 困は亨る。貞(ただし)。大人(たいじん)は吉にして、咎なし。言うことあるも信ぜられず。
爻辞(上爻) 葛藟(かつるい=つた・かずら)に困(くるし)む。臲兀(げつごつ=不安動揺の激しいさま)たり。曰(いわく)動けば悔ゆる。悔ゆるあって、征(ゆ)けば吉。
くんぷうさんの解釈
困難の中にいますが、通ります。正しく身を守っていればいいでしょう。あなたは大人として取り得る態度・対処をするなら、吉。咎めはありませんよ。
今は、自分の言い分もありましょうが、言説をあげても信じてもらえません。不言実行でいきましょう。(沢は、口も意味します)
今日はその上爻。一番上ですが、隠居の位置。しかも陰の爻です。押し切るほどの力はない。なのに、ここまで進んできて困難が蔦や葛のようにからんできて苦しんでいます。臲兀(げつごつ)とは不安動揺の激しいさま。兀は本当は、兀+危の字のようですが、電子辞書にも紙の辞書にも出ていません。手書き入力すればたいていの漢字は得られるのですがそれもできません。お許しを。
そういうときに動いて悔いを生じていますね。でも悔いがあってこその人生。悔いてこそ成長もあるというものです。自分ってほんとうにまあ、しょうがない。小人であることを認め、悔いがあっても、進めば、結果オーライ。吉と出ます。
認知療法的にいうなら、非機能的な自動思考で「こんなに苦しいなら、わたしはもうやっていけない。」「私は目覚ましい成果を出さなければいけない。」と、追い詰められているとき、「まあ、しょうがない。動いてしまったのだからこの道を進み、抜け出そう。」もっと積極的に「茨の道もここまでよ。この先には実りの森があるはずだ。」などと、自分に都合よく考えることができたらいいですよね。易経の解釈で、私はそういう認知の切り替えの練習しています。
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