3月4日の易経からのメッセージ【地天泰ちてんたい・上爻】失うときももうすぐ。でも戦って、失地回復とはなりません。自分自身のコントロールを忘れずに、時の到来を待ちましょう。
私たちの国が、繁栄から縮小へ向かいつつある時、現実を受け入れて、出血を少なくするにはどうしたら良いのでしょう?
今日の卦は平和で安泰であった【地天泰】がそろそろ終わりますよ、と告知するものです。
今朝の新聞記事では、週刊誌の広告で「日本はいつ韓国に抜かれていたのか?」とセンセーショナルな記事を見つけました。
別の記事では、2チャンネルの書きこみ論議(オリンピックのキム・ヨナ選手金メダルへの芳しからぬ言葉があったような・・・直接読んではいませんが)で、日韓両国のネットユーザーがアクセス攻撃をかけあったというようなことを読みました。
くんぷうも「韓国すごいなあ!」とオリンピックでは思いましたが、よその国が発展していく勢いに、やきもちを焼いてもしかたないなあと思います。
韓国はいずれは、北朝鮮と一つになるでしょうから、潜在的な発展可能性はまだまだあります。
そのほかのアジアの国々も、これからもっと豊かな生活をと願って発展することでしょう。
一方、私たちの国は、物は行きわたり、働かない老人に手あつい年金を渡しつつ、未来のある(車も欲しい、テレビも買い換えたい、結婚もしたい)という若者達に冷たい仕打ちをして、仕事を奪っておいて、発展する余地があるとはとても、思えません。
国のありようの根本が変わるのを待つのか?変えていこうという意志を持ち続けて、奮闘努力するのか?
一番手っ取り早い解決は、「団塊の世代の大量死」でしょうねえ。
でも、それを願ってもむなしいです。(自分自身も含まれています)
彼ら、私たちが長生きしながら、若者、子ども達が幸せに暮らしていける、第三の道が、国民の英知を集めれば見つかりそうな気がするのですが、ここしばらくは苦しいことが続きそうな気配ですねえ。
今日の卦は【地天泰・上爻】小、往き、大来る。吉にして亨る。小人が去って、大人が来る。万事吉で、物事は通る。
爻辞(上爻)城、隍(ほり)に復える。師(いくさ)を用いるなかれ。邑(むら)より命を告げるのみ。貞なれども吝(りん)。
難しいところです。易経は、城が落ちて空濠に還っても、戦いをしてはならない。まずは自分の村に命令がいきわたるようにしなさい。正しくしていても、落城の憂き目や、恥が無くなるわけではない。と諭してくださっています。
バブル崩壊後の私たちの国のありさま、とくにこの10年を言っているのではと、思えてなりません。
さて、私も教育の場から立ち去る日が刻々と近づいてきています。
今年は目いっぱいの授業への取り組みをして、新たに気付きを得たことも多く
「止めるという、今になって!」という思いが度々ありました。
「まだやれる。」という未練がないと言えばうそになりますが、易神様のおっしゃるように、もう戦はいらない。
これからは、自分の心身をコントロールしつつ、小さな自分の村を育てていくということでよいのでしょう。
変化の書である易経です、この爻を変えると【山天大畜】の卦が隠されています。
受け入れて、穏やかに過ごしてください。
私もそうします。
今日・明日、最後の調理実習です。しっかり準備しました。子どもさんたちと楽しみます。
では、今日も一日、好い日でありますように。
くんぷう
*過去記事検索しても、爻辞がありません。この卦爻はまだ2回目。一回目の時も記事書く余裕がなかったのかもしれません。そういうときなのでしょう。
*卦辞・爻辞6日に上書きしました。
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