11月8日の易経からのメッセージ【巽為風そんいふう・初爻】進むか、引くか?進退を迷っているが、志をしっかり固めることがまずは必要。
野球好きの息子が、日本シリーズに関心を示して食卓の話題にのせますので、あまりよくわからない私もつられて、昨日、一昨日の死闘を観戦しました。(気持ちは落合中日を応援していました。知っている人じゃないと感情移入できませんものねえ)
落合監督、残念でした。選手の皆さん、お疲れ様。方や、ロッテの監督は、選手時代のご活躍を良く知らないのですが、まだお顔も写真だけでは見分けられない程度なんですが、西村監督、おめでとうございます。選手の皆さん、おめでとうございます。よく粘られました。
監督は就任1年目。ロッテはリーグ戦3位だったのだとか。よほど運の強い方なんですね。韓国系のロッテは、チーム全体が勝ちに行く「強い気」の流れの中にあるのかもしれませんね。
プレーオフという制度もよく知らないので、息子の解説付きでのにわか野球観戦でした。こんなに寒くなってまで試合をするのはどうなのかなあ、選手の皆さんにはあまりありがたい制度ではないのかもと思ったりしましたが、どうなんでしょう。スポーツ好きの男性は、楽しめるゲームが少しでも長く提供されれば、嬉しいことですね。
易占いです。
今日は、風のように、静かに忍びこむ【巽】の卦です。、抵抗物に当たれば、道を譲ります。謙遜にしてへりくだり、上の立場の人には柔順に従います。そんな態度ですから、小さいことなら、少しは物事通ります。でもどうせ従うなら、相手は立派な大人であってほしいし、進むべき道は、孚の心の生かせる道であってほしいですね。
さて、その初爻。進退す。武人の貞に利(よろ)し。
進んだり、退いたり一定しません。自分の力が弱いことも自覚しています。その中で一番足りないのは、決断力。大きな志がない。
今日の卦も菅さんにお伝えしたい。必要なのは「武人の貞」だと。まずはどこに志を置くか、ですよと。
今朝の新聞で支持率低下とあって、それでも32.7%あることに、逆に驚きました。
3割打者といったら、すごいことです。河合隼雄さんは実は、カウンセリングでも3割打者ならすごいことだと、おっしゃっていました。
政権は今しばらく続くのでしょうか?
APECは、下準備通りの予定調和で無事終わるんでしょうか?成功を目指すだけでいいのでしょうか?
アメリカ、中国、ロシア、重装備の軍事国家に囲まれた日本は丸腰外交・・・・これでいいのでしょうか?
菅さんだけに突き付けられたこととも思えません。私たち一人一人が国の行く末考えて、示されたものにNOかYESか、判断することが求められているような気がします。
でも、どんな国がいいのか、どうしたらよいのか本当のところの議論さえ、まともにできていないこの国の形は、やっぱりヘンだとおもいますけど・・・。
ま、くんぷう婆にそんな対処高所の話はいらない、と逃げてしまえば、釜茹でカエルですね。滅びるときは、皆々様とごいっしょに。
とりあえず、今、ここでわたしのできることをする。わたし一個の幸せは(賢治さんが100年前におっしゃったように)もうすでにないのですが、じたばたしないで暮らしていこう。とりあえずご縁のある方の苦しみが、軽減されますように。
例の奄美の大雨の時に手にした本をまだ読み続けています。
「島尾敏雄日記『死の棘』までの日々」島尾敏雄 新潮社 2010年
昭和20年6月から昭和26年12月までの一人の青年(特攻隊隊長として加計呂麻島に駐留)の日記です。文学者の感性と特攻隊当事者としての懊悩とのはざまで苦しむ姿が痛々しく、終戦後の暮らしの臨場感に衝撃を受けました。
元々の関心は「死の棘」関連で奥さんのミホさんとの島での恋を知りたい程度でしたが、恋愛の話よりは、戦後すぐの人々の暮らし様とあまりに生々しい心模様に衝撃を受けました。
特攻隊関連は「きけわだつみの声」以外ほとんど読んだことがないので、当事者の終戦間際と戦後すぐの生の声に接して、思いを深くしています。(死なれた方々に哀悼と鎮魂の気持ち捧げることが本当に大切と思います。「靖国問題」にしちゃあいけないのに・・・)
また、進駐軍というものが日本の国をどうしようとしていったのか、時々刻々を映していく日記という記録を通して思い知らされます。
私たち戦後世代はあまりに多くのことを知らず、考えずに過ごしてきたように思います。
この日記、一息には読み通すことができないので、少しずつ読み次いでいますが、・・・今現在のこの世相と繋げて考えると、「国体」ということにあまりに無頓着でありすぎたようにも思います。
だからと言って、悲惨を体験した私たちの国に、戦争という選択肢は残されていないとも思うし、でも、属国、朝貢国という立場でもみんなが平和に食べて行かれるならそれでも、良かったのでしょうが、今はもう食べていくほどのパイがないわけで・・・。
陰陽思想なら、陰の中に、陽の芽は内包されているはず。やがてよくなると信じて、大きな時の流れの中で取り乱さず、柔順に風のようにしなやかに生き抜いていくしかなさそう。
とりあえず、自殺も他殺も考えないでしなやかに、「なんとかなるさ。」と知恵の限りを働かせて、切り抜けくださいね。
今日の易神様からのメッセージは「でもそれだけ(なんとかなるさ)では、フラフラするだけ。志は強固に」です。
政治家の皆さんには、「国民を食わせていく。」という意志をしっかり固めていただきたい。「日本の山川草木を護る」と覚悟を定めていただきたい。
自然との共生、貧しいながらも近隣や家族の共生が優先と志を建てたら、その線でいきたい。
そういう私くんぷうも、怠惰です。便利さや快適さを優先し、個人の欲望を優先し・・・
本当は、各地域、各会社、各家庭、各個人に「尖閣漁船衝突並みの事件」が起こっているかもしれない。
国に起こっていることは、世界で起こっていることであり、個人の生活に起こっていることでありましょう。
他人のこと言っていないで、わがふりを見つめる眼が必要。
苦しさに直面する勇気が必要みたい。
と自分に返ってきたところで、手を休めます。
今日も一日、好い日でありますように。
くんぷう
過去記事です。
今日の得卦【巽為風】
風のように忍びこみ、柔順に随う卦。大きい事はできません。
卦辞 巽は、小しく亨る。往く所有るに利(よろ)し。大人を見るによろし。
風が二つ重なっています。風の卦は上二つが陽爻でその下に陰爻がもぐりこんでいる図象です。そこから、伏入する。柔が従う。という意味がうまれました。あなたが、君子で上に立つ人ならば、丁寧に指示を出してください。命を重ねるという意味もあります。
今日はその初爻。
爻辞 (初爻) 進退す。武人の貞に利(よろ)し。
象に曰く(象伝で言うには)進退すとは、志疑うなり。武人の貞に利しとは、志、治まるなり。
陰の爻です。立ち居地も一番の下です。進みたくても上の剛に抑えられて進んだり、退いたりしています。御自分の志を忘れてはいませんか?
武人のように、腹を決めてください。今日は低姿勢で、陽剛の命に従うことがあるかもしれませんが、御自分の目的達成まで、遠くを見る眼も必要でしょう。
大人、つまり識見のある人にあって相談するのも良いでしょう。
巽は風に吹き動かされるように、気持ちが定まらないで、ふらふらするときです。
まず初爻の今日は、志を腹に治めることが大切。迷っていては何もできません。武人の貞とは、武人のように信ずるところに徹すること。
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