令和の時代は?【地水師・初爻】をいただきました。戦の時代?凶とならぬよう、本当の意味の律が必要。人々の英知と善き師が必要。安穏と暮らしていけない時代になりそう。
新元号が発表されました。音による語感、漢字から受ける意味によるイメージが私たちにもたらされます。さて、「好い時代になりそう!」と夢と希望を胸に抱いた方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?易神様に「どんな時代になるでしょう?」と伺ったところ、【地水師・初爻】をいただきました。やっぱり!ヤダ!これは大変!と思った次第です。私の易は、本当に偶然の賜物ですが、絶妙にシンクロします。この卦がほしいと操作することはありません。こころに思うこともありません。
万葉集が出典と聞いて、若いころに国語国文学を学んだ身としては、一瞬良かったなあと思いましたが、いやいや違うでしょ!とすぐに思い至りました。令の音も字も、和になじみません。日本語で頭にラ行がくる言葉は、ほとんどありません。子どもたちには最も発音しにくい音です。これから生まれる子どもさん達には難儀だなァ。麗澤大学がありますが、あれは易経にも出ている言葉です。みなさましりとりで苦労されたことあるでしょう?令と言う字の元々の意味は屋根の下(天下)にひざまずく人々を集めるという意味です。そこから命令、律令などの言葉が生まれました。令月だの令夫人だのの言葉があり、「美しい、とか立派」と言う意味もありますが、それは後からついたものと思います。巧言令色少なし仁。命令、令書に令状。・・・。旧暦2月(万葉集由来の言葉として令月と言うそうな)の梅の歌からとったとのこと。ちなみにもともとは梅(うめ・むめ・め)はやまと言葉ではありません。ウメは外来種。ウメという音は呉音からきたものです。ただ一般的には、文献時代以前から入っていた言葉は外来語には含まないそうだけど・・・。でも国語を学んだ人なら常識なのに。「さくら」は「いのち」と同様に大和言葉です。何を言いたいかと言うと漢籍からとらないと言いながら、ちぐはぐ。突っ込みどころ満載の「令和」と思いました。つまりは漢籍を排除するというアッピールの仕方がいけすかない。好いところは、画数が少なくて、書くのは楽ですね。
今さっき易を立てどんな時代でしょうと問うたところが【地水師】闘いの卦でした。
善き師に率いられて、戦いに打って出る卦です。そのはじめ。まずは、内部の規律をつくりましょう。(ここでも令ですね)
色々懸案事項があります。戦うには、まずもって自分の内面でしっかりと方針を立て、ゆるがぬ規律を打ち立てたいです。
【地水師ちすいし】この卦は2爻のみが陽で中心にあります。この陽が残りの陰を率いて、戦いに向かう卦です。師は集団を率いて指揮する人。そこから戦いのそのものも指すことになりました。師は、貞なり。丈人(じょうじん=立派な人)は吉にして、咎なし。
師の時は貞正(心正しく、行い正しく)がよい。立派な指揮者がいれば吉で失敗はない。
今日はその初めの爻。師に出(いず)るに律を以ってす。臧(よき)にあらざれば凶。
出陣に当たって、規律がもっとも大切。臧とは良いという意味。(漢字の原義には多少解釈の違いがのこりますが・・)良くない態度があれば凶。または、規律を失えば、一時的な良いことも、凶と変わる、ととらえてもいいでしょう。好いことではないので凶とも読み取れます。
人生の最終版の元号です。戦争だけは起こしてほしくない。起こさせてはいけない。これからもし起こるとすれば、先の大戦と同様、アメリカにさせられる戦争だと思います。易は変化の書。今、この元号の時代を占いましたが、この先どんどん変わっていくでしょう。【水風井】、【火風鼎】、【地天泰】の時代となってほしいです。言霊の力を信じて最後に弥栄弥栄。
くんぷう